れんげの里

減反政策の産物 れんげの里

 山田地区の田んぼは、5月中旬になると一面れんげで覆われます。
 れんげの里フェスティバルと銘打ってのイベントが行なわれ、地元の物産の直売やら模擬店、コーラス、そして、れんげの花の首飾りを作る人、写真を撮る人、大勢の人で賑わいます。
 このれんげの里フェスティバルは、毎年、山田地区の中で、場所を変えて行われます。その訳は、背景に国の減反政策があったということでした。つまり、国策で減反をしなければならず、お米を作りたくても作れない田んぼがあります。どうせなら、そこにれんげの花を咲かせ、皆さんに見てもらおう、ということで始めたのだそうです。
 毎年同じ田んぼを休耕田にしてしまうと、田んぼとして復活できなくなってしまうので、違う田んぼを交代で休耕の対象にしているのだそうです。
独り歩きをはじめた れんげの里
 うす紫に咲く美しいれんげ。地区外からここを訪れる人の多くは、単なるノスタルジアから足が向いただけかもしれません。しかし、ここを訪れた大勢の人、地元の人々、そして運営を手伝う町役場の職員、この立場を違えた3極の交流は意義深いものであることは間違いありません。
 減反がきっかけで誕生したこのれんげの里、もう、その誕生の背景に関係なく、独り歩きを始めています。

問い合わせ先
 れんげの開花時期は、気候によって毎年若干異なります。5月の中旬の土曜日にフェスティバルが開催されていますが、その年の実施日については、中之条町役場観光課(電話0279−75−2111)に問い合せ、確認してからお出かけください。

群馬県吾妻郡の地域情報は キララ★あがつま をご覧ください